2023年2月2日木曜日

犯人は君だったのか?

犯人は君だったのか?

Alfonso CerezoによるPixabayからの画像

何年か前から、わが家の狭い裏庭にセンリョウが植えてある。

家内が言うには、はじめは細い枝で赤い実のセンリョウを植えたのだが、

いつしか黄色の実もでるようになったそうだ。


根が共通なのか、それとも根は別々でそれぞれ独立しているのかは定かでないが、実に不思議なことでわが家の七不思議のひとつになっている(チョッとオーバーか?)。

突然変異か、あるいは食物連鎖の一環によるものなのか、皆目分からないが実に興味深い。


だが、今回の話題はそのことではない。
とは言っても、主役はそのセンリョウなのだが・・・


あいむ 望月によるPixabayからの画像


その訳ありのセンリョウ、昨年の今頃だったと思うが、たくさん実をつけたなと思っていたところ、ある日突然、その実のほとんどが消えてしまったのだ。

更に不思議なことに消えたのは赤の実のみで、黄色の方はなぜか残っていた。


まず頭に浮かんだのは「黄色の実がなぜ残ったのか」の疑問よりも、「果たして誰が?」の方だった。

野良猫がわが家の狭い庭を横切っていくことはよくあるが、果たして猫は木の実を食べるだろうか?恐らく、特別な事情がない限り、食べないだろう。

そうしてみると、最有力なのが鳥だ。
中でもこの付近でよく見かけるのが、今や都会の悪役になってしまったカラスである。


確かに付近のゴミ置き場を漁っている光景はよく見かける。わが家の屋根やベランダの手すりを悠々と歩く姿を何度も見たことがある。更にかれらは鳥類でも雑食種だからなんでも食べる。


よって、わたしの家ではそのときの結論はカラスが犯人だった。

まさに、今年のあの光景を見るまでは・・・


PexelsによるPixabayからの画像


思いがけないところから犯人判明!

今年もまたわが家の庭にセンリョウの実がなった。

月日の経つのはいつものことながら早いものだ。
年を重ねると尚のこと、ため息と共にしみじみと実感すること然りである。

さて、そんな悠長なことお思っていた矢先、例のカラスが犯人の事件(?)を覆す光景が我が目の前で展開されたのだ。

正直なところ、この時はすっかり去年の一件は忘れていたのだが、台所からガラス戸越しに見た光景は、あの時の記憶を一瞬にして蘇らすものだった。

それがイメージ1、2である。


<イメージ 1>


<イメージ 2>


時まさに2023年1月23日午後の出来事。

さらに、決定的な証拠が以下の動画 1である。


<動画 1>


犯人は何と普段よく鳴き声を耳にするヤマバト(orキジバト)だったのだ。

早速、現行犯逮捕といきたいところだったが、ヤマバトの何とも無垢で健気なその姿に
その時は脱帽だった。

いま人間の世界ではコロナの影響で不便を強いられることが多いが、動物も生きるために必死なんだと感じた。

よって、この場は無罪放免とすることに。
また、昨年まで窃盗容疑がかかっていたカラスについてもお詫びをしなければと。
画像で見ての通り、細い枝に器用に乗っかる芸当は、到底カラスには真似できないだろう。


新聞やテレビのニュース等ではウクライナの問題や前述のコロナの問題、そしてわたしたちの暮らす身近な社会でもオレオレ詐欺、強盗そして殺人事件など不穏なニュースばかりが目を引く。

そんな暗いニュースばかりが報道されるなか、この時ばかりはゆったりとした心癒される瞬間を過ごすことができた。

追い払うどころか、感謝の意を添えたい気分だった。
「食べられるだけ、思う存分食べていきなさい」と心の中で呟きながら、彼らが自ら飛び立ってゆくまでずっと見惚れていた。


ちなみに、今この時点(2月1日)のセンリョウの状況は次のイメージ3のようになっている。


<イメージ 3>



去年ほど丸坊主にはなっていないがご覧の通りである。

そして、例によって黄色の実は何故か安泰である。



*追記*

一部の画像に写り込みが入り、醜い部分があることをお詫びします。
被写体が警戒心の強い鳥類のため、ガラス越しに撮影したためです。





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