2021年10月24日日曜日

SDGsを流行語にしないでください

Łukasz WiniarskiによるPixabayからの画像

SDGsを流行語にしないでください


この原稿を書いている今日は、2021年10月23日の土曜日です。

このところ、寒い日が続いています。天気予報によれば12月中旬の陽気とのこと。

つい先日まで、暑い暑いと大騒ぎしていたのがウソのようです。

やはり、異常気象なのでしょうか?


温暖化による自然への影響が指摘されてから久しい昨今。

世界各地でその影響と思われる自然災害が後を絶たない現状に対して、頑なにその影響を

否定する人たちが少なからず存在しているのも、またこの世界の現実です。

人間のエゴがこの地球に棲む動物や植物を、そして究極は私たち人間をも絶滅へと導いているように私には思えてなりません。

その兆しとして、ゲリラ豪雨や台風の巨大化など年々エスカレートしてきています。
東日本大震災以来「想定内」、「想定外」といった言葉が都合よく使用されているように思いますが、何れにしても毎回犠牲者が出、それを毎年繰り返しているのが現状です。
「想定」という単語が安易に使われすぎているようです。

かつて私が幼少の頃は竜巻など日本にはなかった事象です。
遠く離れたアメリカやアフリカなど、広大な土地での自然現象と聞かされていました。
昭和生まれの私はそう記憶しています。


Sasin TipchaiによるPixabayからの画像


歴史的にみれば、京都議定書(1997年)やパリ協定(2015年)などの決議のもと、地球規模での環境問題への対応は一歩一歩着実に行われてはいるのでしょうが、後発の経済発展の国々(BRICs)との足並みは揃っていません。

昨今、テレビやメディア等で盛んに取り上げられているSDGs(持続可能な開発17の目標)もまた環境問題への具体的な対策の一端をなしていると思います。

SDGsについてはここで取り上げるまでもないことと思いますので、内容についてはここでは触れませんが、この取り組みの評価できるところは、従来のそれが理想論を掲げるばかりだったのに対して、SDGsは取り組みの目標を具体的に示したことにあると思います。

しかしながら、新型コロナの対応に於いても同様でしたが、SDGsの温暖化対策に於いても、経済の発展という大義との兼ね合いが大きな壁になるでしょう。
少なくとも、我が国においてはSDGsがこれまでと同じように流行語(ブーム)のひとつとして、消え去らないことを祈るばかりです。
私を含め、日本人の悪いところは横文字に弱いところです。従来と同じ内容の事柄でも横文字に置き換えられると何か「新しいこと」、「画期的なこと」と思いがちな点です。
最悪なのはそれで「やった気になってしまう」という甚だの勘違いです。


Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像


先ずは、言い古されたことですが、コロナ対策と同様に私たち一人一人が身近なところから自分自身の生活を見直し、やるべき事を着実にやることが大切だと思います。
「ゴミの分別」、「ゴミのポイ捨てをしない」、「食品ロスをなくす」、「電気水道のムダ使いをしない」など私たちの身近でできることはたくさんあると思います。
そしてその行動を継続(持続)させることが何より肝心です。


思うに、夏の暑さは6月、7月に、そして9月の長雨は8月にと、ここ数年を思い起こしてみても、季節も人間同様にあくせくと前かがみに急いでいるように私には思えるのですが・・・