2025年7月4日金曜日

電源コードとLANケーブルにはタグを!

何気なく日々の生活をおくっていると、いつの間にか部屋はホコリにまみれてる。背丈より高い家具の上までホコリは舞い上がり居座る。
よって、机や本棚の裏側の床などはその数倍のホコリが堆積するのは言うまでもないことだ。みなさんも大なり小なり、こうしたホコリに遭遇した経験があるのではないだろうか。
そんなホコリだらけのところに電源コードやLANケーブルなどは配線されていることが多いから、さぞかし彼らは居心地は悪かろう。

そんな電源コードやLANケーブルには同情するが、これからお話しするのはそうしたケーブル類への愛情あふれるお話ではなくて、きわめて実用的な提案だ。
コードやケーブルにまつわる、わたしの苦労談をまじえながらのワンポイントアドバイスだ。


コード、ケーブル類は厄介である。


思うに、コードやケーブル類はその見た目ではウン十年も前から、あまり変化していないように思われる。この変化の激しい現代社会において、現状維持あるいは旧態依然のままでいられることは、ある意味、当初から改善の余地がないほどに完璧なものだったのか、はたまた完全に無視されてきたのか、いずれにしても極めて珍しい事例と言えるのではないだろうか。

見た目の変化(進歩)だけを強いて挙げるとしたら、それは一部の電化製品で本体と電源コードとが分離できる製品が出現したことくらいかも知れない。
そんな電源コードやケーブル類に、私は以前から不満があった。


先ずは電源コードから

電源コードについて

【問題点 1 製品本体から外せる電源コードは要注意】

前述したように、電源コードの唯一の進歩が製品本体と電源コードが分離できることだった(わたし個人の考えだが)。しかしながら、この外せる便利さが意外と不便というか落とし穴になっていることが多く、なんとも皮肉としか言いようがない。管理がシッカリしていれば問題はないが、一度本体と電源コードが離れ離れになってしまうと、探すのに一苦労で無駄な時間を費やすことになる。こうした製品の場合注意することは、極めてシンプルだが、保管の際本体とコードを別管理しないことだ。

図1 プリンターに電源コードがセットされた状態




図2 プリンターから電源コードが外れた状態

別管理すると最悪の場合、紛失ということにもつながるし、探せたとしても形状が同じものがいくつかあった場合、どれが本来の付属コードなのかの判別が難しいこともある。筆者もこの件では幾度となく失敗を繰り返してきた。やはり付属品のオリジナル(コード)をセットするのが鉄則なので、代用コードは安全上も推奨できない。

わたしは根っからの貧乏性なので、種類を問わず何でもとっておくことが多い。そのため電化製品本体は処分しても、コードは取り敢えずとっておきたいと思ってしまう。この性分が災いして、同じような形状のコードが複数存在することになり、それが上記のような混乱を招いているのだ。

改めようと意識しても、持前の貧乏性が作用してか、処分する段になると躊躇ってしまうのが毎回のことである。正直、そんなときはいつも「資源を大切に!」という大義名分が頭の片隅にあって、自分自身を正当化しようとするが、結局は「捨てられない言い訳」になっているだけなのだ。理屈ではわかっているのだが、現実はなかなか思うようにはいかない。


【問題点 2 挿し口が多いタップでは機器の特定が難しい】

家電量販店に行くと、6口などのたくさんの挿し口があるタップを見かけるが、一個で多くの機器をつなげるのは便利なのだが、これがまた便利なようで混乱の原因にもなっている。わたしもいくつか持っているが、6口すべてに電源コードをつなぐと、はじめの内は良いが、月日が経つにつれて、どれがどの製品の電源コードだったのか分からなくなることがよくあるのだ。


この状態ではどの電源コードが何の機器のものなのか判別しづらい。



こうした状況下では、仮に何らかの機器にトラブルがあった場合、故障機器の電源コードを特定するのは意外と面倒なのである。わたしがこれまでにトラブルの際、一番苦労したのがこうしたコード問題である。複数の差し口があるタップにつながった電源ケーブルが、どの機器のものかといった極めて単純な事柄でさえ、これが想像以上に厄介なのである。
場合によっては、故障とは関係ない機器の電源を外してしまったというミステイクも多々あった。
また、重い家具を動かし数年間にわたって堆積した綿ボコりなどを拭いつつ、床を這いながらコードを辿るという極めて原始的なことも、これまでに何度となく繰り返した事か。
狭いスペースでのホコリとの戦いは極めてツライ作業である。


続いて、LANケーブルについて

最近ではインターネットの光回線のスピードもどんどんアップして、ギガビットや10Gbpsという高速回線まで提供されているところもある。高速化されればネットでの作業も快適になるが、それはあくまでもそれに見合った環境が整っているという条件付きだ。

わたしも去年あたりから10Gbpsの契約をしているが、LANケーブルのすべてをそれに対応したものに変更していないので、10Gbpsの高速回線の恩恵を100%受けられていないのが現状である。
早々に新しいネットワーク環境に切り替えて、高速インターネットを実感したいと思っているが、それにはいくつかの障害(問題点)があって思うように進まないのだ。



【問題点 1 LANケーブルにカテゴリー表示がない】

わが家にはデスクトップPC数台をはじめ、ルーター、モデム、WiFiルーター、ハブ、NAS、プリンターなどの機器が複数の部屋にまたがり分散している。そのため電源ケーブル、LANケーブル、そしてUSBケーブルなど、かなりのケーブルの数になり煩雑極まりない状況になっている。その上いまはテレビやオーディオデバイスにまでLANケーブルを接続する時代だから、尚のこと本数は嵩んでいる。
ルーター、ハブに関してはギガビットに対応した製品を用意したが、問題はLANケーブルである。現状のケーブルをチェックしたところカテゴリーが「6」のケーブルも散見され、このカテゴリーでは変更は必須なので「カテゴリー7」に変更したが、問題は古いケーブルの中にカテゴリー表示がないものがあったことだ。こちらは「6」以下と一方的に判断して破棄し、「カテゴリー7」のケーブルに変更することにした。

【問題点 2 LANケーブルは高い】

現在、家電量販店などではLANケーブルはカテゴリー6、6A、7、8クラスまでが販売されているが、7、8クラスになると価格は急激に高額になっている。ネットなどで馴染みのないメーカーのLANケーブルなら安価なものもあるが、この際、心機一転揃えるならそれなりのメーカーのものを選びたいのが人情。そのため、LANケーブルの購入費用も20本程になると、かなりの負担になるのでこちらも入れ替えの障害の一つになっている。


【問題点 3 LANケーブル類は絡まる】

LANケーブルも以前に比べるとかなり柔らか目のケーブルも増えてきたが、3~5mあるいはそれ以上になるとその特性上なのか、コード、ケーブル類はゴチャゴチャになり絡まってしまう。例えば日々の生活の中で、配線を繰り返していると、不思議なことにコード、ケーブルはいつの間にか絡まっているのである。
正直、わたしの実感としてはコード、ケーブル類は、まるで「生き物」のように縦横無尽に動き回っているかに感じる。みなさんも経験あると思うが、この絡みが機器の判別の際に一番厄介なのである。

<LANハブとUSBハブ>
LANケーブルにはテプラで作成したタグが付いている。
理想はすべてにタグを付けること。
.




【 解決策 】

こうした機器のトラブルで電源コードが絡まっていると、いつも思うのがコードにタグが付いていて機器名が表記されていれば、という事だった。最近ではこれまでのことを教訓にして、テプラ等を使ってコードに機器名のタグを付けることにしている。

残念ながら、わが家では全てのコード、ケーブルのタグ付け作業がまだやり切れていない。
それもこれも、これまでの分を一気に処理しようとしているからだと思う。日ごろの心掛け次第でこの作業は軽減できるはずだ。

次にLANケーブルのケースだが、こちらは電源コード以上に面倒だ。
LANケーブルは、昨今の通信速度重視からケーブルのカテゴリーがドンドンとアップグレードし、購入の際は注意が必要だ。

一昔前のLANケーブルをそのまま使っていてもネットは利用できるが、それでは折角の高速回線が台無しである。現在の標準ネットスピードでは、カテゴリー6a以上のケーブルが求められると言われている。
更に、同一カテゴリーで揃えるのが理想だが、わが家のLANケーブルをチェックしてみると、ケーブルにカテゴリー表記がないものがあり、判断できないものがあるので厄介だ。ハブのランプの色である程度の判断はできるが、やはりそれも面倒なので、できればケーブルに表記が欲しいところだ。

家庭内ネットワークに、一本でも下位ランクカテゴリーのLANケーブルが存在すると、そこがボトルネックになって、せっかくの高速ネット回線が充分機能しないので、この点は無視できない。昨今のインターネット事情を把握する中で、場合によっては定期的にLANケーブルの入れ替えも考える必要がある。


テプラでカテゴリー表記されたLANケーブル


わたしたち利用者側は、LANケーブルを購入したらすぐにテプラ等でタグを付ける工夫も肝要だが、メーカーさんにはカテゴリー表記は製品義務として徹底いただくよう、この際強く要望したいところだ。
そうなれば、日ごろのメンテナンスが容易になることだろう。

「たかがケーブル、されどケーブル」である。


【 まとめ 】

  • 電源ケーブルには製品名のタグを付けよう。
  • LANケーブルにはカテゴリー表記のタグを付けよう
  • 以上2つの工夫を普段から心掛け、できればメーカー等に要望として挙げることも考えよう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
from  JDA